タイトル名	インスタント沼
製作国	日
上映時間	120分
劇場公開日	2009-05-23
ジャンル	コメディ

監督の劇場作品の中では最も毒気が薄く、笑いも分かりやすいと感じました。起承転結もちゃんとしている方。映画として、こなれて来たというか。ただ、小ネタの乱発ぶりはいつも通りで、良くも悪くも三木映画という感じがします。多分映画通の方からしてみれば、相変わらず「何だこりゃ」なつくりだと思うのですが、これが監督の味。自分も含めて、この味を楽しみにしているファンにとっては、十分合格の出来かなと。三木映画入門編としてもオススメ出来ます。常連のふせ、岩松、松重の3人に直接の絡みが無かった点がやや物足りないものの、前作『転々』の三浦同様、風間杜夫や松坂慶子といった大御所の転がし方は滅法上手い。三木作品の“正ヒロイン”麻生久美子嬢もノリノリで、加瀬とのマッチングも抜群でした。三木のキャラクターはみんな心根の素敵な奴らばかり。今回も気持ちよく作品世界に入り込めました。点数的には7点ですが、これは満点で7点の映画。ちょっと心を軽くしたい時に、うってつけだと思います。

作品のレビュー数	56件
作品の平均点	6.32点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 2 3.57％ 3 2 3.57％ 4 4 7.14％ 5 8 14.29％ 6 12 21.43％ 7 15 26.79％ 8 8 14.29％ 9 3 5.36％ 10 2 3.57％
作品の標準偏差	1.76
このレビューの偏差値	52.18 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値