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ラスト・エクソシズム のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ラスト・エクソシズム
製作国米,仏
上映時間87分
劇場公開日 2011-10-08
ジャンルホラー,サスペンス,オカルト映画
レビュー情報
《ネタバレ》 少女が産んだ赤子は本物でしょうか。また天を焦がす火柱は悪魔が存在した証?勿論そんなワケはありません。赤子はツクリモノ。薬品か何かを使って火力を高めたのでしょう。地元の牧師を中心とする狂信者による自作自演。主人公が行ったエクソシズムの“演出”と同じです。ところがコットン牧師はその事に気づいていません。目の前の事象をありのままに受け止め、悪魔の存在を感じ取っています。悪魔憑きを否定していたはずの彼が、いとも簡単に騙される不思議。そこに人間心理の妙があります。騙す側ほど自らが騙されるとは思っていない。否定が肯定に転じる時の反動は大きい。様々な要因が想定されますが、一番大きな理由は“牧師自身が悪魔の存在を望んでいたから”ではないかと。彼はニセのエクソシシト。どんなにその行為の正当性を主張したところで、後ろめたい気持ちは消せません(だから今回の撮影も了承した)。そんなニセモノが、“本物”に変わる千載一遇のチャンスが巡って来たのです。自己承認欲求の前には、常識も、理性も太刀打ちできなかった。小道具の十字架を握り締め狂集団に挑むコットン牧師は、まるでドン・キホーテでした。モキュメンタリーは記録媒体としてのカメラが意識される手法。客観性が担保されることで、如何に主人公が正気を失っていたかが強調されます。これは上手い。ちなみに、ジャンルは全く異なりますが、類似構造の『サボテンブラザーズ』と見比べてみるのも面白いかも知れません。
目隠シストさん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-09 17:44:57)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 5.25点
作品の点数分布
0112.50%
100.00%
200.00%
300.00%
4112.50%
5225.00%
6112.50%
7225.00%
8112.50%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 2.33
このレビューの偏差値 53.22
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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