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《ネタバレ》 一言でいうなら、『ドリーマー片山くんの修羅場天国』。もうね、片山くんが羨ましくて。「何のために絆創膏持ってんの?思いっきり転ぶためでしょ!」って、なんて素敵な言葉なんでしょ。何も無いより、辛くても、苦しくても、思い出はあった方がいいと思ってしまいました。美人で性格も素晴らしい、個性豊かな3人の乙女たち。寿司とカレーとラーメンなら、そりゃローテーションで食べられたら最高でしょう。浮気の魅力というか、“魔力”の一端を垣間見た気がします。もっともこれはファンタジー。本当の修羅場はこんなもので済むはずもなく、失恋で狂っていたとはいえ、何の落ち度もない3人の女性を傷つけた事実は消せません。(寝ている彼女の指に指輪をはめてみるって、そりゃ気づかれたらダメでしょうよ…)片山くんが再起不能にならなかったのは監督(女性でしたか!)の武士の情けといったところでしょうか。自身の心にケジメをつけた彼は、ゼロからスタート出来ますもの。妄想シーンは『嫌われ松子の一生』の方法論と同じ。痛い物語には幻想的なデコレーションが相応しい。いろいろと勉強になる映画でしたが、一番感銘を受けたのは別れの台詞でした。「あなたといてもツマラナイ」抽象的なのに的確かつ圧倒的な人格否定。コレを言われたら、ちょっと立ち直れないです。
【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-10-30 18:28:41)
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