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《ネタバレ》 映画界で『リメイク』というと、オリジナル公開から数年の月日を経て、制作陣を一新して新作映画に作り直すパターンが大半ですが(犬神家の一族は例外)、本作は新作映画をベースにセルフリメイクを施した異色作です。その名も『恐怖回避ばーじょん』。恐がりさんでも大丈夫なよう、恐怖シーンにアレンジが施されています。こう聞くと別パターンを撮影しておいて、要所を差し替えたのかなと考えますが、かっぱ堰さんが詳しく説明してくださっているように、オリジナルはそのままに、各種エフェクトやBGMを駆使して恐怖を和らげる手法が採られています。おそらく費用対効果は抜群でしょう。僅かな手間で新作映画を一本オマケに製作したようなもの。ただし、成功しているかというと話は別です。調理済み辛口カレーを甘口に変えるために、砂糖をぶち込んでも甘口にはなりません。微妙な味のカレーが出来るだけ。やはりルーから変えなくては。
どうもこの企画は当初から計画されていたものではなく、オリジナル公開後にノリで製作されたようです。第三者(例えばユーチューバーとか映画専門学校の学生とか)がこの手法でリメイクしたのなら、権利関係は兎も角も『センスねえなあ』で済む話ですが、オリジナル制作陣が関与しているとなると事情は変わります。本当に監督はこの『味変』を認めたのでしょうか。丹精込めて仕上げた作品に『落書き』をした(された)気分にはなりませんか。大人の事情もあるでしょうが、正直気分のよい作品ではありませんでした。私の頭が固いだけなのかもしれませんけど。大事な事なので繰り返しますが、カレーを味変するならルーから変えてください。 【目隠シスト】さん [インターネット(邦画)] 1点(2021-07-29 19:28:31)(良:3票)
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