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《ネタバレ》 ゾンビ映画の快作『ゾンビマックス 怒りのデス・ゾンビ』の続編。前作の感想で延々と邦題について物申しましたが、本作もまずは邦題から。続編ならば『ゾンビマックス2』ないし『ゾンビマックス 〇〇〇〇』とネーミングするのが常道です。前作はかなり面白かったので、続編なら観たいと思う方は多いでしょう。しかるに何故続編と分からぬ邦題なのか。これは『ワナオトコ』『パーフェクト・トラップ』のパターンと推測します。配給会社が替わったため。調べてもよく分からなかったのですが、これ以外考えられません。作品説明も「ゾンビマックスと同じ世界線」といった微妙な言い回し。『パーフェクト・トラップ』の感想でも書きましたが、業界内で上手いこと調整してください。こういう紛らわしい事をされると顧客が損をします。調整が無理ならせめて『ゾンビマックス』の続編と匂わせてください。本作の場合『マックスゾンビ 怒りの新ゾンビ』で問題ありません。これに文句を言うような配給会社なら『マッドマックス』のパクリ邦題なんて付けたりしないでしょう。
ここで終わると前回に引き続き「俺って何にも言ってねえ!」(スチャダラパー)になるので以下本編の感想を。正直な気持ちは「前作は何だったの?と言いたくなるくらい面白くない」です。いや多分一般的なゾンビ映画としては悪くありません。相変わらずアイデアも豊富ですし。『バイオハザード』の2作目と同じ副題『アポカリプス』を冠していることから目指す方向性はバイオハザードシリーズなのでしょう。特殊能力で敵対組織と戦いながらゾンビ世界を生き抜く。それはそれで構いませんが、制作費が大幅にアップして「できる事が増えた」分「ごちゃごちゃしてしまった」印象です。ゾンビ映画は基本的に画面が汚く(別に貶していません)視覚情報過多な傾向にあるため、ストーリーはシンプル過ぎるくらいで丁度いい気がします。その点本作は「囚われた少女を救出する」という命題が明確になるまで紆余曲折ありましたし、敵対する『武装研究集団』を悪と切り捨てられないジレンマも存在し困惑しました。また前作の主要キャラクターを脇に回した降格人事にも異議あり。観客は思い入れのあるキャラクターの活躍が見たいのです。 前述したとおり本作はいわば『バイオハザード』系統の亜種。バイオハザードはミラ・ジョヴォヴィッチという類まれなスター女優の魅力に支えられてきたシリーズ。本作の場合はどうでしょう。『鬼滅の刃』禰豆子ちゃんに該当するブルックはかなりイケてますが、彼女にシリーズの人気を託すならもう少し扱いを良くして欲しいと思います。 【目隠シスト】さん [インターネット(吹替)] 5点(2024-09-27 19:08:25)(良:1票)
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