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ザ・ウォッチャーズ(2024) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ザ・ウォッチャーズ(2024)
製作国
劇場公開日 2024-06-21
ジャンルホラー,サスペンス,ファンタジー,ミステリー
レビュー情報
《ネタバレ》 映画界で意外と多い2世監督。コッポラやリンチは娘が映画監督ですし、日本だと天願大介監督(父は今村昌平)、宮崎吾朗監督、深作健太監督などが有名でしょうか。そして本作の監督はあのM・ナイト・シャマランの娘さんだそう。監督デビューとなる本作では父親が製作に名を連ね、まさにシャマランブランドのファンタジーサスペンスに仕上がっています。まるで宮崎吾朗監督における『ゲド戦記』のような趣き。ジャンルやテイストは元より、物語自体も監督自身を投影させているように見えるのは気のせいでしょうか(嫌らしい言い方ごめんなさい)。
ここからネタバレ。迷いの森に巣食う「ウォッチャーズ」の正体はエルフでした。どんな人間にも容姿を変化させられる能力あり。かつては人間と共生していたものの、地下に追いやられ夜間しか活動出来ない身体になってしまったそうな。そんな中、突如あらわれた異端児は「デイウォーカー」と呼ばれ陽の光を克服しています(鬼滅の刃か)。キーパーソンとも言える異能のデイウォーカーは監督自身の写し鏡では。誰だって父親と母親のハーフに違いありません。出自を知り苦悩しながらも前を向くデイウォーカーは、そうありたいと願う監督の姿に重なります。果たしてイシャイナ監督は、映画監督としてのアイデンティティを獲得できているのでしょうか。アイデンティティとは親のそれを真似るところから始まると聞きますが、咀嚼して血肉にしなくてはならず、逆に親に食われたら元も子もありません。アイデンティティなんてセンシティブな話に外野がとやかく言う筋合いなどありませんが、本作があまりに「シャマランシャマラン」している為、少し心配になりました。そういう意味では、父親の比護から離れて自由に映画を監督された時、初めて真価が問われるのかもしれません。
目隠シストさん [インターネット(吹替)] 6点(2025-05-05 22:52:11)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 6.14点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.64
このレビューの偏差値 46.50
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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