Menu
 > 作品
 > シ行
 > ジャイアント・ピーチ
 > 目隠シストさんのレビュー
ジャイアント・ピーチ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ジャイアント・ピーチ
製作国米,英
上映時間79分
劇場公開日 1996-12-14
ジャンルコメディ,アドベンチャー,ファンタジー,アニメ,ミュージカル,ファミリー,特撮もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 空飛ぶ巨大なピーチ、擬人化した虫たち、人形に変わった主人公。全て“魔法”で説明がつきます。機械の大魚も、ナイトメアのジャック登場にも違和感はありません。それは主人公の視点で物語が進んでいるから。実写→アニメへの移行は、世界が客観(現実)から主観(非現実)に移ったことも意味していると思います。主観の世界でなら、何が起こっても不思議ではありません。ニューヨークに到着して、主人公の魔法は解けます。実写に戻るのは、現実に戻るということ。アニメ世界の住人たちも、主人公同様に魔法が解けて、在るべき姿に戻るはず。蜘蛛女はクモに、天道虫おばさんはテントウムシに。それが暗黙のルールだと思っていました。しかしこの予想は外れます。擬人化した虫たちはそのまんま。意地悪おばさんに至っては、車で海底を走ってきたという。ということは、作品の世界全てが現実・非現実の区別のないファンタジーだったのか?いや、そうではありません。巨大な桃は見物料が取れるほど特別なものだった。虫たちもニュースになる存在。本作にも“非現実”の概念はあります。つまり、“非現実から現実に戻ること”よりも“非現実を現実に変えよう”。それが本作の主張です。アニメの世界を現実に変えよう。車は海底を走れないなんて誰が決めたの。“見方を変える”とは、こういうことだと思いました。もちろん不幸な境遇にだって当てはまります。前向きなメッセージだと思いました。なお、スタッフロール終了後、もうひとつ“見方を変える”サンプルがあります。少々悪趣味な遊び心が、ティム・バートンっぽいです。
目隠シストさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-03-07 17:52:45)
その他情報
作品のレビュー数 28件
作品の平均点 6.18点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
213.57%
327.14%
427.14%
5414.29%
6517.86%
7725.00%
8517.86%
927.14%
1000.00%
作品の標準偏差 1.79
このレビューの偏差値 55.66
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ジャイアント・ピーチのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS