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アバウト・シュミット のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アバウト・シュミット
製作国
上映時間125分
劇場公開日 2003-05-24
ジャンルドラマ,コメディ
レビュー情報
《ネタバレ》 職を離れ、妻を亡くし、友を失い、ひとりになったウォーレン。孤独な現実が彼に突きつけます。お前の生きてきた証がこれだ。お前の歩いてきた人生がどんなものか判るだろう。最後の砦、娘まで奪われて失意のうちに帰宅する主人公。そんな彼を待っていたのが、援助をしている子供からの手紙でした。この手紙に彼は涙します。それは無意味に思えた人生を僅かながらも肯定してくれたから。ウォーレンの泣き顔が心に沁みます。そしてこの事は全てに通じる“どんでん返し”でもありました。「恵まれない子供への援助」は、主人公に心情を語らせる演出上の仕掛けのように見えます。チャリティ自体も結構インチキ臭い。でもそれは自分の“勝手な思い込み”でした。彼の援助は本当に子供を救っていた。彼は必要とされていた。それは本作の既定事実にも当てはまることに気付きます。妻と過ごした歳月は虚しいものだった。娘の結婚は間違いだ。主人公の人生は無意味だった。これらの結論は全て彼の“勝手な判断”です。いみじくも彼は結婚式でスピーチしています。「2人の道は交差した」と。人生は自分だけのものではなく、関わり合った全ての人のものでもあります。だから一人でその価値を判断することに意味はない。そんな気がしました。苦くて切なくて笑える「シュミットについて」。彼は30年後の自分の姿でもあります。
目隠シストさん [CS・衛星(吹替)] 8点(2007-02-08 18:04:30)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 138件
作品の平均点 6.57点
作品の点数分布
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210.72%
353.62%
475.07%
51712.32%
62820.29%
74935.51%
81813.04%
996.52%
1042.90%
作品の標準偏差 1.54
このレビューの偏差値 56.04
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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