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キス★キス★バン★バン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 キス★キス★バン★バン
製作国
劇場公開日 2002-12-21
ジャンルドラマ,サスペンス,コメディ
レビュー情報
《ネタバレ》 設定は、名作『グロリア』『レオン』を彷彿とさせます。ハードボイルドにヒューマニズムのスパイス。本作の場合、付加されるのは父子愛です。対照的なメイン2人の掛け合いには、“振って落とす”笑いの基本がありました。下品になりがちな下ネタも、まったく不快になりません。キャラクター、音楽のセンス、エピソードの組み立てが上手く、とてもお洒落。特に前半は大いに笑えます。そして後半は、泣けました。大きな子供ババは、フィリックスから多くの事を教えてもらいます。空は青いこと。雨は美味しいこと。ウィスキーには水も氷も入れないこと。(ついでにHの仕方までネ。)実の父親が教えてくれなかった“人生の喜び”を知ります。フィリックスは元殺し屋。森山周一郎バリの渋い声を持つダンディ。でも弱い人間でもあります。彼もババの父親と変わらない。結局は自分が傷つくのが怖い。人を愛することは、その人を失う恐怖を孕むこと。それはババの死で明確に示されます。ババパパの危惧は正しかったとも言える。しかしフィリックスは気付きました。人を愛することには、勇気を持って立ち向かうだけの価値があることを。エンディング、わが子を海に連れていくフィリックスに胸が熱くなりました。人生は無常なもの。それは分かります。それでもなお、ババには生きて欲しかった。せっかく人生の喜び、世界の素晴らしさを知ったのだから。フィリックスパパの“嘘よねぇ~ん”をあの時のババにも願ったのは、自分だけではないはずです。
目隠シストさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-02-03 18:46:02)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 27件
作品の平均点 6.89点
作品の点数分布
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300.00%
413.70%
5414.81%
6622.22%
7622.22%
8725.93%
927.41%
1013.70%
作品の標準偏差 1.42
このレビューの偏差値 60.43
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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