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王と鳥 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 王と鳥
製作国
上映時間87分
劇場公開日 2006-07-29
ジャンルドラマ,ファンタジー,アニメ,リメイク,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 「ジブリの原点」なるキャプションに惹かれて鑑賞することに。抜ける床、地下市民、逃げる美少女、同じ顔の警官ぞろぞろ等々。確かに初期宮崎作品を髣髴とさせます。小ネタからその世界観に至るまでソックリです。でも受ける印象は全く違う。宮崎作品は情緒溢れる冒険活劇。一方、本作は文学性が強い。それに政治風刺も色濃く見えます。“やぶにらみ”は、民へ目を向けていない事の比喩。王様本人は早々に地下に消え、自画像が王に成りすまし。強大な兵器が仇となる皮肉なラスト。黒髪青髭の王様も、特定の人種を示唆しているのかな?当時の社会背景は存じませんが、辛辣な体制批判が込められていると感じました。ただ、魅力的な世界観ゆえ間口は広いものの、起伏に欠ける物語に退屈する人もいると思います。自分がそうでした。個人的には本作を体験したことで、いっそう初期宮崎作品の娯楽性の高さに感心した次第です。浮世絵がヨーロッパの印象派に多大な影響を与えたのは有名な話。本作と宮崎作品の関係もそれに似ていると思います。どちらも優れたオリジナル。それぞれ素晴らしい。
目隠シストさん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-01 21:46:01)
その他情報
作品のレビュー数 16件
作品の平均点 6.19点
作品の点数分布
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116.25%
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6318.75%
7425.00%
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作品の標準偏差 2.07
このレビューの偏差値 51.90
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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