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馬鹿が戦車(タンク)でやって来る のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 馬鹿が戦車(タンク)でやって来る
製作国
上映時間93分
劇場公開日 1964-12-26
ジャンルドラマ,コメディ,シリーズもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 サブはいわゆる社会的弱者。金は無いし、頭も良くない。そんなサブ一家を村人達は、嘲笑の対象とします。冒頭、船頭の口からも語られるように、何か村に問題が起これば、あの一家のせい。あの一家に比べれば我が家はマシ。そう考えることで、村人は平穏を手に入れています。村社会における、一種のスケープゴート。村人に対して強い怒りを覚えます。と同時に落ち着かない気持ちにもなる。それは、自分も村人の一員であるから。もちろんあそこまで酷くはないと思う。でも多かれ少なかれ同じような心理があるのは確か。地域のコミュニティが廃れた今、その局面が学校なり職場なりに残っただけのことです。ストレスのはけ口として弱者が利用される。サブが去った村では、また新たなスケープゴートが選ばれるのでしょう。もちろんそれは村人の中から。今やイジメは社会問題。しかし何時の世にもあったことです。“俺の若い頃はそんなに陰湿じゃなかった”は、ただの言い訳。イジメはその時代の倫理観・価値観に左右されるものだから。イジメを無くすため、多くの有識者や専門家が様々な提言を行っています。どれもごもっとも。でも心に響きません。自分には本作の方がずっと心に響きます。要は、馬鹿になって暴れりゃいい。イジメられたら仕返しすればいい。単純なことです。後先考えずに、とりあえず殴れ。そして逃げろ。結局最後に勝つのは上手く立ち回れる小利口ではなく、馬鹿であって欲しいと願います。
目隠シストさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-01-26 18:26:07)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 16件
作品の平均点 7.06点
作品の点数分布
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5212.50%
6637.50%
716.25%
8425.00%
9212.50%
1016.25%
作品の標準偏差 1.48
このレビューの偏差値 54.29
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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