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皆殺しの天使 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 皆殺しの天使
製作国メキシコ
上映時間95分
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 何故ブルジョワだけが、神の仕掛けた罠に絡め取られたのでしょう。危機を察知して、屋敷から逃げ出した使用人たちとの違いは何か。ブルジョワたちは、いろんなモノを身につけ過ぎたのだと思いました。地位、名誉、金、プライド…。装飾が足枷となり、本来動物が持っている危機感知力を鈍らせた気がします。理性を失い罵りあう人々。足枷が外れたから、彼らは助かったのだと思いました。もっともそれは一時的なもの。一度服を着た人間はもう裸に戻れない。だからあの結末なのだと思います。不条理映画ではありますが、体裁はサバイバルサスペンス。『CUBE』や『SAW』と同じソリッドシチュエーションスリラーとも言えます。そういう意味でこの状況設定は秀逸です。物理的な拘束より心理的な抑圧の方がずっと強固な監禁状態だと思えました。お見事。謎の多い映画なので、鑑賞後にあれやこれやと自分なりの解釈をして楽しむのがお勧めです。
目隠シストさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-26 18:53:16)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 7.60点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.43
このレビューの偏差値 47.06
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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