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スチュアート・リトル のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 スチュアート・リトル
製作国米,独
上映時間84分
劇場公開日 2000-07-15
ジャンルコメディ,アドベンチャー,ファンタジー,シリーズもの,ファミリー,動物もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 本来人間の子供が演じる役回りをネズミに置き換える。この力技を違和感なく観客に納得させているのは、ネズミというチョイスが絶妙だからだと思います。ネコやイヌではこうは行かない。世界観をファンタジーに逃げるのではなく、あくまで現実世界の中でコレをやっている。結構スゴイと思いました。(注:あらゆる動物が人間と会話するのであれば、完全なファンタジー。でも本作は、ネズミのみに例外を認めている。ですから本作の世界観は“現実”と考えます。)主人公をネズミにしたことでコメディの要素を生み、楽しい作品に仕上げています。その手際はお見事。ただ設定とは裏腹に描かれる物語はどこまでも現実感を欠きます。家族愛。偏見を失くすこと。美しいテーマは垣間見えます。しかし心を捉えません。実の子を亡くしたとき、ネコを亡くしたとき、スチュアートを亡くしたとき。あの一家は同じように泣くのだろうか。偏見を失くそうというメッセージもそう。偏見とは、壁の無いところに壁を立てるようなもの。本作では逆に、在るはずの壁を無いものとして扱っています。両方とも結局は同じこと。“違い”を誤魔化すのは偏見と同じくらい危ういことです。ただサラリと表面だけを楽しむには最適な作品だとは思います。
目隠シストさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-05 19:56:28)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 114件
作品の平均点 5.82点
作品の点数分布
000.00%
143.51%
221.75%
31210.53%
476.14%
51513.16%
63127.19%
72320.18%
81311.40%
943.51%
1032.63%
作品の標準偏差 1.96
このレビューの偏差値 50.46
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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