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近松物語 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 近松物語
製作国
上映時間100分
劇場公開日 1954-11-23
ジャンルドラマ,ラブストーリー,時代劇,モノクロ映画,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 モノクロ映像の到達点。あまりに全ての画が美しすぎて、あまりに全ての画が完璧な構図すぎて、メリハリに欠けるような気もしないではないが、とにもかくにも素晴らしい。溝口・宮川・永田の3人が揃うと誰も届かない領域まで達してしまう。近松門左衛門原作のストーリーも素晴らしいが、これは当然現代劇に置き換えては味を失う代物。時代考証が色濃く反映されてこそ見応えのある代物。彼らの技術・こだわりなくしては到底実現され得なかった奇跡的な作品。庶民はあたりまえのように奉公をし、その上には役人が控えている時代。家族のため、先祖のため、大恩のため、忠義を何よりの美とする時代。主人の傲慢さを見限った二人が美しく、醜く、繊細な恋に落ちる。香川京子が土まみれで「茂兵衛~!茂兵衛~!!ヴぉへぇ゛ぇ゛~!!!」と泣き叫ぶ。素晴らしい。
stroheimさん [ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-15 20:02:15)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 56件
作品の平均点 8.16点
作品の点数分布
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311.79%
435.36%
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635.36%
71017.86%
81221.43%
91221.43%
101526.79%
作品の標準偏差 1.72
このレビューの偏差値 52.84
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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