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裁かるゝジャンヌ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 裁かるゝジャンヌ
製作国
上映時間96分
劇場公開日 1929-10-25
ジャンルドラマ,法廷もの,戦争もの,サイレント,モノクロ映画,歴史もの,伝記もの
レビュー情報
言うまでもなく映画史にその名を刻むクロースアップの映画なのだが、問題なのは顔のクロースアップによって構成されているという点にある。裁判という言語的な題材をサイレントで撮る。顔で撮る。表情で撮る。それはけして非言語的ではなく極めて言語的な試みである。精神的事実を、魂を、敬虐に語るには表面的な言語では限界があり、表情という抽象性にこそ術がある。ただの切り返しショットではない。精神性を抉り出すかのようなローアングル、行き交う視線、静観するハイアングル。室内にも拘らずあまりに動的な映像は言語的積極性に溢れており、そのモンタージュによるところの動は火刑にいたって至高のものとなり、情動を与える。その精神性を唯一の術によって顕在化した非のない映画である。
stroheimさん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-12-29 02:25:41)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 15件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
000.00%
116.67%
200.00%
300.00%
416.67%
5213.33%
616.67%
7213.33%
8426.67%
9213.33%
10213.33%
作品の標準偏差 2.37
このレビューの偏差値 51.79
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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