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硫黄島からの手紙 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 硫黄島からの手紙
製作国
上映時間141分
劇場公開日 2006-12-09
ジャンルドラマ,戦争もの,シリーズもの,歴史もの,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》 日本人として、日本人が経験した硫黄島戦(あるいは太平洋戦争)がどのようなものであったかを知ることが、歴史を忘れず、語り継ぐという行為であろう。そこで我々が何を知るべきかといえば、日本人が経験した硫黄島戦の特殊性(あるいは日本人が経験した太平洋戦争というものの戦争としての特殊性、固有性)であり、それは「戦争の悲惨さ」などといった「一般論としての戦争映画」が描き出すような、戦争の本質を見ることとは性質を異にするもののはずである。結果的に、この映画は後半から終盤にかけての展開で明らかなように、「一般論としての戦争映画」として作られたに過ぎなかったと結論づけられよう。中心的な登場人物である栗林中将と西郷が、この戦争に対してどのような考えを持っていたのかがほとんど描き出されていなかった(日本兵の精神的な側面を描くことが決定的に欠如している)ことからも、それは明らかであろう。日本人にとっての硫黄島戦(あるいは太平洋戦争)を語り継ぐという作業を外国人に託してしまうことに致命的な無責任さが存在することを、映画を観終わって当然のごとく認識させられる。
酒梅さん [映画館(字幕)] 6点(2007-01-17 22:59:05)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 237件
作品の平均点 6.90点
作品の点数分布
031.27%
100.00%
220.84%
341.69%
4177.17%
52711.39%
63313.92%
75221.94%
85221.94%
93113.08%
10166.75%
作品の標準偏差 1.92
このレビューの偏差値 47.55
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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