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自転車泥棒 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 自転車泥棒
製作国
上映時間93分
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 人間の感情は今も昔もそう変わらないので、社会や環境が変わっていても、この映画には普遍的な感動がある。戦後イタリアにおける自転車は、今の時代の車や携帯電話、パソコンといった物だろう。それがあるかないかで仕事にありつけるか否か、といえば今で言う資格みたいなものでもあろう。富裕層との差をまざまざと感じながらも生きていかなければいけない。ブルーノにはわかっていたのだろう。自転車を盗まれるという被害者から一転して加害者になってしまう、なんとも暗くて、虚しくて、切ない話だが、息子の前で警察に連れて行かれるという最悪の展開だけは免れた辺りは、監督の優しさであり、主人公たちにとっての救いではあろう。しかし、行く末の見えない後姿のエンディングは強烈なインパクトを残し、社会への大きなメッセージとなっている。今先進国でも、これに似た暮らしをした人はいくらでもいるわけで、自分がそうなるかもしれないと思うとこの状況を早く何とかしてほしいと切に願うばかりである。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-23 10:16:35)
その他情報
作品のレビュー数 121件
作品の平均点 7.44点
作品の点数分布
010.83%
100.00%
200.00%
310.83%
421.65%
586.61%
62117.36%
72923.97%
82722.31%
91613.22%
101613.22%
作品の標準偏差 1.70
このレビューの偏差値 51.96
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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