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《ネタバレ》 多分今まで観た中で一番長い映画だが、飽きさせないな。緩急のつけ方が上手い。宗教色が強いため、ロマンスが主テーマとなっていないのも良い。そして、何と言ってもこの壮大感。スクリーンで観たいな。長い製作期間と巨額の製作資金を用意できたワイラー監督だからこそ出来た傑作だろう。どのシーンをとっても慌てて先を急ぐことなく、必ずと言っていいほどロングショットを使っている。むしろ余裕が感じられる。そして、戦車競技シーン。資金が豊富にあったこともあろうが、この迫力は映画史上未だ最高峰のものだろう。アングルの使い方が上手いし、顔のアップばかりでなく、競技場の中に入り込んでの、あるいは真上からの撮影が見事。そして、終盤はかなり宗教色が色濃くなった。最後のカタルシスは、宗教に疎い自分からすれば理解しがたいものだった。しかし、それを差し引いてもこの作品が傑作なのには間違いない。今の時代なら、こんなに製作期間を取ってくれるところはないだろう。そんな昔のハリウッド黄金期を支えたワイラー監督には拍手を送りたい。
【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-08-04 09:16:57)
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