タイトル名	ヒミズ
製作国	日
上映時間	129分
劇場公開日	2012-01-14
ジャンル	ドラマ,漫画の映画化

《ネタバレ》　相変わらず、昭和後期の日本映画を思わせる作風（ヒロインがアイドルだったら、まんま相米慎二作品のようです）に、これまた相変わらずの壊れた家族関係を描いた、まあ「これぞ園子温監督の映画！」という映画なんですが、この作品はとにかく全てにおいてストレートです。見ているこっちが恥ずかしくなるくらいストレートです。

　家族や社会に対するストレス、不満、不適合といった様々な要素が入り混じって、内面から湧き上がる暴力的な衝動をそのまま１６０キロのストレートにこめてスクリーンから投げ込んできて、何度打ち返しても打ち返しても、ひたすらストレートをど真ん中に投げ込んでくる感じです。

　震災関連の設定もまた、園監督が2011年の日本という状況の中で恥ずかしげもなく衝動的に使ってしまったということで、この衝動だらけの作品の方向性に合っているように感じました。

　決して傑作ではありませんが、ロックコンサートのようなカタルシスを与えてくれる作品でした。

作品のレビュー数	52件
作品の平均点	6.17点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 1 1.92％ 3 2 3.85％ 4 7 13.46％ 5 5 9.62％ 6 13 25.00％ 7 15 28.85％ 8 5 9.62％ 9 3 5.77％ 10 1 1.92％
作品の標準偏差	1.66
このレビューの偏差値	53.00 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値