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芙蓉鎮 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 芙蓉鎮
製作国
上映時間165分
劇場公開日 1988-03-26
ジャンルドラマ,ラブストーリー,政治もの,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
人間に感情や思考がある限り、もっと簡単に言うと人間に心がある限り完全な平等、完全なイデオロギーの実現などは絶対にありえないと思います。そういうことをある女性の姿を通じて描いてくれているとともに、中国の文化大革命とはなんだったのかということを伝えてくれる貴重な映画です。

 まあ、文革の被害を描きながらも、体制側の人物は元々堕落していた一人を除いて断罪されることがなく、むしろ当時の世相が悪かったんだ的な流れになっているところが、今も続く中国の共産党一党独裁体制の状況を伝えてくれる形になっていて、いろいろ考えさせられますね。

 また、恐らく数千年前からこういった権力の変遷を乗り切ってきた中国の人々の底力というか、適応能力の奥深さも教えてくれる映画だと思いました。

 こういった素晴らしい映画を紹介していただいた、岩波ホール総支配人を長らく務めた高野悦子さんのご冥福をお祈りいたします。

TMさん [ビデオ(字幕)] 8点(2013-02-16 23:12:47)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 8.10点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.51
このレビューの偏差値 49.56
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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