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鬼火(1963) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 鬼火(1963)
製作国
上映時間108分
劇場公開日 1977-08-06
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
所有する事も人間関係も関心無くなってしまって・・・虚無感を感じる人間にこそ見える社会の歪みってのは絶対あるよな。社会の中にいて人間が必死にしがみついてるものの価値なんか実は何の価値も無かったりする。そんなもんでも捨ててしまえば社会から切り離されてしまうから、みんな必死にしがみついてる。次第にみんなそれに慣れてきて疑問すら感じないまま社会を形成していく。切り離された人間はそんな社会にもっと馴染めなくなるし、歪みが妙に鮮明に目に映る。結局一人では生きていけないし、でも誰からも理解されないし、嘲笑されるわな。孤独で胸が苦しくなった。淡白な演出がいっそうこの作品を狂気じみたものにしていた。画面と自分との間の空間が徐々に不穏な空間に変わっていくのが本当に恐かった。
ハッシーふりかけさん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-19 23:22:21)
その他情報
作品のレビュー数 22件
作品の平均点 6.27点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
229.09%
300.00%
414.55%
5418.18%
6836.36%
714.55%
829.09%
914.55%
10313.64%
作品の標準偏差 2.18
このレビューの偏差値 57.86
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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