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善き人のためのソナタ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 善き人のためのソナタ
製作国
上映時間138分
劇場公開日 2006-02-10
ジャンルドラマ,サスペンス
レビュー情報
《ネタバレ》 淡々としていながら、どこか人の心に響いてくる作品がある。ヴィースラーの触れたのもそうしたものだったのだろう。彼は盗聴により初めて「人」に触れた。彼は電波を通じてしか聞こえてこないグロスマンらの生きざまに共感し、心を動かされていく。

■彼は誰に評価されることもないが、まさに「グロスマン・クリスタを助けたい」がために虚偽の報告を繰り返し、最終的には不遇の地位に追いやられる。最後まで報われることはないが、しかし彼は「善き人」になれた。ドイツ統一後も日陰に追いやられ、ラストで「これは僕のための本だから」というのはそういうことなのではないだろうか。

■クリスタはああやってみてしまうと夫を売った悪人にも見えるが、あれが「生きるために誰もが取っていたこと」であったのだろう。共産主義体制は「人が人として生きられなくしてしまう」そういう状況であったのだ、この映画はそう訴えている。
θさん [DVD(字幕)] 8点(2010-10-17 01:36:31)
その他情報
作品のレビュー数 122件
作品の平均点 7.73点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.35
このレビューの偏差値 51.49
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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