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シークレット・サンシャイン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 シークレット・サンシャイン
製作国
上映時間142分
劇場公開日 2008-06-07
ジャンルドラマ,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 重く、救いのない内容。救いを与えるべきものがその救いの道を紡ぎ取ってしまっているという何とも皮肉な展開。

前半の誘拐事件はあっさりと終結、悲しさを決して表に見せないが、しかしもっとも苦しんでいるシネの救いを求め宗教に進むところから中盤が始まる。神の救いを感じ、安らかになる。だが、犯人と面会し、すでに神に許されて心が安らかだと言われ、神に裏切られた境地に陥る。ここから、神への復讐の後半へと突き進む。不貞、自傷行為、投石。教会で机をたたくシーンは別の意味での「悟り」さえ感じる。

救いを与えるもの(神)は結局すべてのものに赦しを与えてしまうがゆえに、自分のために特別な施しをしてくれるわけではない。救いというのは与えられるものではなく自力で見つけ出すものだ。「赦しを与える」こと自体が、すでに人を貶めて自分を救済しようという発想の表れなのであろう。

展開については、全体として中だるみしている感が強かった。そこに減点したが、難しいテーマによく取り組んでいたと思う
θさん [DVD(字幕)] 6点(2010-07-07 00:06:06)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 23件
作品の平均点 7.17点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.58
このレビューの偏差値 45.29
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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