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マーサ、あるいはマーシー・メイ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 マーサ、あるいはマーシー・メイ
製作国
上映時間102分
劇場公開日 2013-02-23
ジャンルドラマ,サスペンス
レビュー情報
《ネタバレ》 うーん、主題や雰囲気は悪くないんだけれども、全体に説明不足かつ構成があまりよくない印象。残念

■カルトで2年間過ごした妹の、その洗脳とそこからの離脱の困難さが主題。妄想に囚われるさま、歪んだ共同生活で殺人にまで及んでしまうさまなどはなかなか良いと思った。全体的に静かなのだが、テーマとしては過剰演出しない方がいいだろう。

■しかし、第一にあまりに描かなさすぎる。主人公は過去何があったのか(なぜカルトに踏み入れたのか)、カルトはどのような組織なのか(少なくとも最初の主人公にはどう見えていたのか)、なぜ逃げた主人公を連れ戻さないのか(殺人の目撃者なのに)等。一線を踏み越えた後の葛藤等は別に描かなくてもよいが、主人公の生い立ちやカルトの性質はきちんと説明しないと意味が分からない。

■カットバックという構成もあまりよくないように思う。幻覚と現実を混ぜるのはよくある手法だしそれはいいのだが、過去と現実を混ぜるのは単に観客が混乱するだけでさしたる意味があるように思えない。過去と現在はどちらが先でもいいがまとめてあげた方がよかったと思う。

■ちなみに、姉夫婦の行動もよく分からない。裸で泳ぎ出した段階でどう見ても「おかしい」のであり、話したがらないからと言って妹を放ってはおかないだろう。2年間のブランクをもう少し探ろうとするだろう(どう考えてもそれが原因なんだし)というイライラが隠せなかった。
θさん [DVD(字幕)] 5点(2013-09-02 00:05:23)
その他情報
作品のレビュー数 9件
作品の平均点 4.89点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 2.08
このレビューの偏差値 50.26
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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