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《ネタバレ》 凄い。ときどき歴史映像を挟みながらも基本的に法廷の実際の映像とナレーションのみで4時間30分!それでいながら(単なる事実資料・歴史的価値だけでなく)並の作品より見ていて面白いという不思議。NHKのスペシャルでありそうな感じの展開だが、ナレーションと編集が秀逸で飽きさせない。
■有名な、大川周明が東条英機の頭を叩くシーンも収められている。石原莞爾の「東条には思想も信条もない」発言はある意味で可笑しい。さまざまな裏取引も描かれていて、そんなだったのかと驚かされた面も。 ■しかし、事実映像のみだが、編集とナレーションによって、監督のメッセージはきちんと込められていることにも注意しておきたい。もちろんだから非難されるべきということではないのだが。 ■そうそう、南京事件の映像は実は偽物らしいのだが、あそこだけあえて出典を示して「この中国の映画から転用してます」って見せてたのは、あの映像は怪しいのではという作成者側の疑念があったからかな?。他の戦争犯罪、バターン死の行進の際のナレーションと比べても、あそこだけ不自然に非難調なのは、裏の映像が偽なのとリンクさせてそうした日本人批判の白々しさを皮肉な方法で示そうとしているのだとしたら驚かざるを得ないが・・・さすがに読み過ぎか。 ■日本史の授業で使われてしかるべきだし、日本人として「トラ・トラ・トラ!」「日本のいちばん長い日」と並んであの戦争を考えるために見られるべき作品だと思う。 【θ】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-09-10 23:47:28)
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