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うーん、ジュリエット・ビノシュってもちろんすごい美人では全然ないんだけど、なんだか青白く燃える情念みたいなのがみなぎっている女優ですよね。こういう一見地味でおとなしそうなんだけど実はものすごい魔性を潜在的に持っているような役がピッタリくる。彼女の「運命の女」ぶりに疑問の声もあるようですが、私は気にならなかったな。かえって完璧な美しさとかスタイルの女優さんがやっていないことが妙なリアリズムを感じたぐらい。男を狂わす女って本当のところこんな感じなんじゃないんでしょうかね。そんなとこからも、この映画は「男と女の業のようなもの」を描いた映画としてはかなりな秀作なのではないかと思います。
あと全くの余談なのですが、昨今話題になったオジサン向けの不倫官能小説を「純愛の極みだ」なんてかっこつけて書いて印税を稼いでいる作家先生あたりにこの映画から、情欲のすさまじさ・破滅性などといった人を狂わせる情念の本質をもう少し勉強して欲しいかなぁという気がしたことを付け加えておきます・・・ 【ぞふぃ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-23 17:22:01)
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