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《ネタバレ》 (書直し)この作品を見つけた当時は、”ぴあ”の分厚いシネマガイドを夜な夜なめくり、赤鉛筆なんかでチェックするのが楽しみだった。ガイド誌の作品評価は★で示され、四つ星が最高なのだが、この作品には三つ半の星がついていた。解説を読んでいて、音楽担当がマーク・ノップラーだと気付き、内容関係なしにとても見たくなり、早速レンタルで手に入れ鑑賞。テーマ曲は既に知っており、作中の音楽は間違いなく素晴らしかったのだが、意外なことに映画作品としても星以上に面白かったのです。こうなるとマイナーな映画でもあり、妙に愛着が湧いてきて、すぐさま探し回り、梅田三番街のレコードショップでDVDをゲット(いやここは「キッド」だったか…)。やっぱり何回見てもいいですね。大都会のビジネスマンが田舎へ買収に来て、心変わりする..というわかり易いストーリーなんだけど、人物一人ひとりのキャラと立居地をしっかりと設定し、心象表現をコミカルに、時には暗喩を用いて丁寧に丁寧に描写されていることが、すんなりと大団円へと導いてくれます。やっぱりそのあたりがフォーサイスマジックというか、「シルビーの帰郷」でも感じた、人物をどれだけ嫌味なく立たせられるかにかかっている気がします。本作は”マリーナ”の女神のような立ち居振る舞いを描写したことが、最高に素晴らしかったと思う。あ~フォーサイスは映画を撮り続けているのだろうか...
【カリプソ】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-18 16:19:54)(良:1票)
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