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何者 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 何者
製作国
上映時間98分
劇場公開日 2016-10-15
ジャンルドラマ,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 閉塞された空間に捉われ続ける若者たち。それはアパート、面接会場、大学の喫煙室、電車(さらには窓に映った拓人と瑞月は窓枠にも捉えられる)、タクシー、直接的描写はないが履歴書の証明写真など。
そんなあらゆる閉塞性の中で、ツイッターという特権的な立場から、他者を批評し俯瞰した視点を保つ事で、何者でもない自分のアイデンティティを何とか維持する拓人。
物語の終盤。他者を見ていた、批評していた者(拓人、映画の観客)が、見られる、批評される者になる瞬間。客観性が崩れる瞬間。抽象的なものが視覚化されていく。
それは劇場(演劇)となり、面接となり、ツイートを受け取る側のダイレクトな反応(理香)となる。
拓人のアイデンティティは崩壊し、面接の中で彼の本音が溢れ出す。
その時、それまで正面から客観的に拓人を捉えていたカメラは、彼の背中を押すような主観的なものとなり、拓人自身は閉塞されたビルから、光輝く解放的な外へと踏み出していく。
ちゃじじさん [DVD(邦画)] 7点(2017-08-15 18:55:55)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 29件
作品の平均点 6.59点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.43
このレビューの偏差値 52.03
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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