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沈黙 ーサイレンスー(2016) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 沈黙 ーサイレンスー(2016)
製作国米,日,伊,メキシコ
上映時間159分
劇場公開日 2017-01-21
ジャンルドラマ,時代劇,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 弱さや醜さの象徴となっているキチジローの存在(踏み絵はすぐ踏むが、神は信じていて、その都度自責の念にかられる弱き者)が、現代の日本に生きる自分に一番近いような存在に感じた。
この話では一人浮いている彼がいる事で、この物語が遠い世界の話ではなくなった。
それは言葉で言ってしまえば簡単である、「信じ抜く事」の困難さを彼を通じて改めて見せつけられるという形にも繋がっていた。
オープニングとエンディングを自然の音(人間の営みに振り回されず、存在する意味に悩む事も語る事もせず、ただそこに存在する海、鳥、風、草など)で包括したのも興味深い。
牢屋の柵を使い限定された視野を通して、ロドリゴそして観客が拷問を見せられるシーンは、視界が良好でない彼の心情描写にもなっていただろう。
気になる点で言えば、ロドリゴが踏み絵を行う場面。第三者(神かロドリゴの内なる声か)のボイスオーバーを被せる、足のクローズアップ、スローモーションで地面に倒れこむという一連の流れは少し鈍重で直接的すぎる表現だったように感じた。
ラストの十字架への極端なクローズアップも、意図的すぎるように思える。
ちゃじじさん [映画館(字幕)] 6点(2017-01-29 00:48:56)
その他情報
作品のレビュー数 58件
作品の平均点 7.09点
作品の点数分布
011.72%
100.00%
200.00%
311.72%
435.17%
546.90%
6915.52%
71525.86%
81322.41%
9712.07%
1058.62%
作品の標準偏差 1.87
このレビューの偏差値 46.89
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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