| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 冒頭ぼそぼそ散漫な感じですが、ソンがバンドに入ってから焦点が定まり面白くなっていきます。特別ドラマチックなことが起きるわけでない、徹底的にリアルな女子高生の"間"のセンス、リアルなリアクション、普通の生活が妙に面白い。ストレートなブルーハーツに共鳴する、感じたことを正確に言葉にする率直な韓国人留学生と何かと秘密主義の日本人女子高生の比較文化論としても見れるほどリアル。ソンの日本人と微妙に違う表情、立ち姿、ストレートな歌声。ラストの演奏、タイトルバックのオリジナルのブルーハーツ、見事に決まりました。特に彼女たちの演奏に、雨の学園風景を被せるシーンに自分の高校時代の思い出が蘇ります。 ときおり挿入される学校の静止画カット、空のカットが小津の絵のように素晴らしい出来。また、ラストのいかにも善人の女教師が考えそうな日韓交流教室に、ソンが演奏を観に来いと大きく殴り書きして、そのシーンにかぶせて始まる、終わらない歌、最高でした。・・・・・歌を歌おう、すべてのクソったれのため、・・・・・歌を歌おう、総てのくずどものために。( ブルーハーツ作詞作曲 )
【マンフロント】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-12-24 21:58:20)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |