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《ネタバレ》 主役の女優さんが白目をむいたり、突然声が変わったりして、雰囲気的には何か「エクソシスト」のような感じがしないでもないこの作品。ノンフィクションということを大々的に喧伝しているようですが、別にこの映画で描かれたような事実があったということではなくて、ただ単に歴史的にみて聖痕受体者がいるのは事実、ということのようです。うーむ。キリスト教に多少興味があるので、それなりに面白かったのですが、いかんせんバチカンの関与の仕方が中途半端というか弱いような気がしました。教会の存在を根本から否定するような福音書が問題になっているにもかかわらず、出てくるのは枢機卿一人だけ。福音書の翻訳に関わった人間を始末するわけでもなくただ破門するだけというのも、ちょっとぬるい気がします。さらに最後のほうはアンドリュー神父と枢機卿の個人的な喧嘩みたいになってるし。うーむ。バチカンの存在を曖昧にしてしまったため、ストーリーに広がりがなくなってしまいました。作品のモティーフやキャスティングはよかったのに残念です。
【鳥居甲斐守】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-03-01 13:26:53)
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