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チキンとプラム ~あるバイオリン弾き、最後の夢~ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 チキンとプラム ~あるバイオリン弾き、最後の夢~
製作国仏,独,ベルギー
上映時間91分
劇場公開日 2012-11-10
ジャンルドラマ,ラブストーリー,コメディ,ファンタジー,ロマンス,漫画の映画化
レビュー情報
原作既読。んー、マルジは、映像作家としてはちょっとどーかな、という感じですねぇ。原作とほとんど同じ流れで内容もほぼ原作をなぞっています。それはいいんだけど、そこにこだわり過ぎじゃないですかね。原作は漫画であり、漫画だからこそ、あの表現は突き抜け感があって面白いのであって、映像でそのまま再現しようってのは、なんつーか、スピードスケートの選手がフィギュアスケートの試合に間違って入ってきちゃったみたいな(先日フィギュア見たばかりなもんでこういう例えしか浮かばず、、、)、土俵が違うんだってば、という感じがするわけです。大分前に、『動物のお医者さん』をテレビドラマ化していましたが、あれを見たときのいたたまれなさと似たような感じを受けました。前作『ペルセポリス』でも感じたけれど、こっちはまだアニメだから良かったけど、本作は実写なので余計に違和感が。やはり、映像は漫画とは全く別物、一度、原作の構想を捨て去って、ゼロから構築してほしかったなぁ。多分、原作を読んでいない人には、話が飛び飛びで非常に分かりにくいと思います。あと、やっぱり、バイオリンにしない方がよかったんじゃ、、、。原作にこだわるなら、むしろ、タールにこだわってほしかったような。・・・でもでも! そうはいっても、さすがマルジ、美的センスは素晴らしいです。途中で一部アニメが出てきますが、その美しいこと・・・。本作もいっそアニメで作った方が良かったんじゃないかしらん、とさえ思いました。ヴァンサン・パロノーもあの『ピノキオ』を読めばすごい天才だと分かるけれど、彼も漫画家なんだよな、やっぱり。マルジの本望を果たしたければ、彼女は一流の映像作家と組むべきですね。せっかくの素材がもったいない!!
すねこすりさん [映画館(字幕)] 6点(2012-11-26 21:55:10)
その他情報
作品のレビュー数 6件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.82
このレビューの偏差値 50.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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