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ジブリだからと期待しすぎたか。ジブリじゃないといわれてもなんら違和感の無い作品。同じアニメ作品でもこれだけ違うのかと、逆に宮崎駿の作品の奥深さを思い知った。それはそれとして、やっぱり薄っぺらい作品。ちょっと現実に嫌気が差して現実逃避したくなるにしても、日常を描いて無さ過ぎる。猫の国(自分の時間を生きられない者の行く所)へ行く前にもう少し掘り下げがあってもいいじゃないだろうか。それでこの上映時間(70分くらい)だから物足りないのも当たり前。出鱈目のシナリオも、出たとこ勝負じゃなくて細かい所まで丁寧に作って欲しかった。それとこの作品、耳をすませばの主人公、雫が書いたという設定らしい。主題は同じく迷いつつ苦しみつつの自己確立?だと思うが、その部分が分かりにくい。殆ど描いてないとも言っていい。要するに主人公の心情描写がないのか、と。全体としては、いかにも女性の夢(妄想?)を描いたようで、ちょっとお洒落な町並みであったり、猫とおしゃべりできたりとか。しかし小奇麗な町並みはリアリティが無いぞ…。音楽は好きだし、雰囲気にぴったりだ。
【よーこ】さん [映画館(邦画)] 4点(2007-02-02 21:27:33)
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