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《ネタバレ》 とにかくセンスのある映画。
ドタバタコメディっぽいけど、本質はそうじゃない。 音楽の素晴らしさを……とまで仰々しいテーマでもないけど、そう感じさせる内容。 様々な音楽界巨匠のゲスト出演はオマケ程度に楽しめる。 主役の2人の立ち振る舞い、始終ダーティに徹した雰囲気、黒ずくめに帽子とサングラスは誰にも真似できないと思う。 オープニングのパトカーでの出迎えから、「気にいらねえ」と橋を飛び越えたり、孤児院で机を引き寄せたりする些細なシーン、教会で神の啓示を受けるところ、ボロイモーテル、メンバーの勧誘での無茶、レイ・チャールズの楽器店での一件や、初めての部隊、ナチスや他バンドや警察との追いかけあい、ホールでの演奏、最後の逃亡から税務署に至るまで、どこをとっても一挙手一投足にセンスがある。 特に、クールなジェイクがサングラスを取って女に命乞いするところとか見所。 「ローハイド」を歌ってる途中にムチを取るところなんかも自由奔放というか、アドリブがきいてる気が好きです。 古い映画なのに、街やパトカーも壊しまくってこんなことしていいのか、と笑いました。信号無視程度の2人の追跡に軍隊まで出動するのは壮大なボケやと思います。 基本、コメディとかミュージカルですが、音楽やバンドの魅力に溢れています。 そんなバカな……ってところも多いですが、きっちりしたサスペンスものならともかく、こういう映画はご都合主義もハメを外した感じもOKだと思います。 警察に捕まっても懲りずに刑務所内で監獄ロック、はとても良いエンディング。 音楽に携わってる人なら、見るべきだとも思います。 真面目で、映画をショーとして見れない人には向いてないかもしれませんね。 【ラジカル】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-07-14 18:18:21)(良:1票)
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