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火垂るの墓(1988) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 火垂るの墓(1988)
製作国
上映時間88分
劇場公開日 1988-04-16
ジャンルドラマ,戦争もの,アニメ,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 公開当時、CMや宣伝から想像していた内容より(たくましく生きる兄弟の物語です風のコピーだった記憶が?)、ずっと救いのない悲しいストーリー
だった為、ショックを受けた思い出があります。子供に見せると確かに繊細な子は
悲しすぎてトラウマになるかも?この映画に拒否反応を持つ人がいるのも、よく
わかります。
大人になってみると、お兄ちゃんの高慢で思慮が浅い部分がすごく目につくんだよね、
「おばさんちで苛められてももう少し我慢しろよっ。とりあえず、せっちゃんだけでも、預けておけば、助かったかもしれないのに・・(叔母さん以外の家族はそんなに意地悪でもなさそう)他人の家でお世話になってたら、ちょっとは働いたり手伝ったりしろよ~!!いくらせっちゃんの面倒見なくちゃとはいえ、赤ちゃんでもないんだからさ~~、!戦時中とか関係なく、このお兄ちゃんはかなり頭悪い?空気のヨめない男の子ですぞ」みたいな。
でも、だからといってこの映画の出来には特に関係はない、、というか、
かえってお兄ちゃんがアホな世間知らずおぼっちゃんな所が戦時中のリアルなのかな?とも思った。軍人の子として無駄に誇り高く育っちゃってんのネ。
もちろんあんな子供だけで飛び出した兄弟が実際に多かったはずも
ないだろうけど、親戚の所で苛められて、辛い思いをした人や、ムリヤリ
追い出されてしまった子供・・・。(せっちゃん達も結局追い出されてたかも)
死んでしまった戦災孤児たちは・・絶対たくさんいるでしょう。
そして、これは一応原作者の自伝でもあるのですから。
14歳って、まだまだ子供だよなぁ・・・みんながみんな、ちゃんと空気読んで
おばちゃんのご機嫌取りできて、役に立つよう動けて、しぶとくて・・・
な訳ないもんね。蜻蛉のような、はかないあの兄弟の姿が、現実には
より近いんじゃないの?と思ったら、やっぱり、この映画の
もの悲しい雰囲気、、ラストの幻影シーン、、など素直に素晴らしい!と思う。
自分が子供がいることもあって、せっちゃんや兄が死ぬシーンは本当に
何度観ても泣いてしまう。子供だって、大人だって完璧に「正しい」人なんて
居ない、どんなアホな子だって、あんな風に死んでいい訳ない、、
戦争そのものの虚しさを描いた良作だと思います。
やわらか戦車さん [DVD(吹替)] 9点(2007-01-05 17:33:31)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 407件
作品の平均点 6.67点
作品の点数分布
0256.14%
1112.70%
2122.95%
3102.46%
4153.69%
5358.60%
64110.07%
76716.46%
87317.94%
96315.48%
105513.51%
作品の標準偏差 2.79
このレビューの偏差値 52.98
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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