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鶴八鶴次郎(1938) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 鶴八鶴次郎(1938)
製作国
上映時間89分
劇場公開日 1938-09-29
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ある意味、ルノワールの『黄金の馬車』の対極にある映画だと思う。この映画の主人公は、相方が芸の世界に沈み込まないことが幸せだと思って自ら身をひいてしまう。『黄金の馬車』の主人公は、芸(演技)の世界の嘘に耐え切れず、現実の世界に真実を求めて芸の世界から遠ざかろうとするが、現実世界の中に自身の居場所を見出すことが出来ず、結局、虚構の中にいることが自分のアイデンティティーなんだと認識してその世界に戻っていってしまう。世界の美しさとしては、ルノワールの世界の方に軍配をあげてしまいたいのだけど、だけど現実生活に根ざしたリアルさという点では、成瀬の方だよね。でも、どうしても、あれだけの芸を持っていた鶴八が芸を捨ててしまうことが幸せには思えないのは、芸を極めることになんて縁のない世界に生きている者の見方なんだろうなあ。
いのうえさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-03-18 23:24:10)
その他情報
作品のレビュー数 15件
作品の平均点 7.73点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.93
このレビューの偏差値 53.09
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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