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《ネタバレ》 【イニシャルK】さんと同じく、私も、名匠伊藤大輔監督の初見がこの作品でいいのか、とても不安でした。しかし、それはまったくの杞憂。これは、名匠の晩年を飾るすばらしい傑作ですね。どの場面もすばらしいですが、特に圧巻だったのはお富と与三との最初の対面の場面の演出。小道具や遠くから聞こえる三味線の使い方まで、細々と行き届いた場面の組み立て方にひたすら感服しました。与三の妹役の富士真奈美は最初のぶりっ子ぶりを見て、どうしたものかと困惑しましたが(あの富士真奈美がぶりっ子だったことが?)、ラストの雷蔵とのやり取りで評価が一転。雷蔵映画を飾ったほかのヒロインたちにも引けを取らない堂々たる演技でした。
【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-02-11 22:23:57)
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