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《ネタバレ》 これはすごい。ひたすら敬服するしかない映画です。バンツマ版は見てないので比較的なことは何も言えないのですが、それでも、この反則ワザの連続にはひたすら感心してしまいました。この解決方法をやってしまえば、全ての時代劇の追い詰められた主人公は助かってしまう。きっと、多くのチャンバラ映画のシナリオライターは、この展開を一度は夢見たんじゃないだろうか。反則は、やってしまったモン勝ちだよね。ホント。
ギリシア悲劇の中で、「機械仕掛けの神様」という趣向があって、人間の主人公のいさかいが袋小路のところになると突然(水戸黄門のように)神様が現れて、人間たちのいさかいに強引に解決を与えるという(いささか信じられないような)荒業があるのですが、それを思い出しました。 ラストの強引さに対して、それまでのドラマの展開は、田中徳三らしい丁寧な描き方で、実は私の見たことのあるどの田中映画よりも感心してしまいました。それだけに、ラストとのギャップが、それはもう際立つこと際立つこと。思い出すたびににんまりしてしまいます。 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-03 20:46:53)
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