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天国と地獄 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 天国と地獄
製作国
上映時間143分
劇場公開日 1963-03-01
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,ミステリー,刑事もの,小説の映画化
レビュー情報
黒澤映画の中でも完成度の高さは1,2を争うのでは?と思わせるほど質の高い作品。前半の室内だけで展開されるドラマがまったく飽きさせない。飽きさせない為の工夫がそこらじゅうに散りばめられている感じ。緻密で繊細に計算されたがゆえのこの完成度。逆にいつもはスクリーンから飛び出しそうな三船敏郎が思ったほど存在感がない(ちょび髭はやして違和感ありまくり)。俳優の生の魅力に頼らずに、完璧な脚本を元に完璧なこの映画を作ったともいえるかもしれない。この後、赤ひげ以降だんだん映画を発表する間隔も開いていき、黒澤最後の傑作といっても差し支えないでしょう。赤ひげはやたらと時間をかけた長時間映画だが、私は全然だめでした。1940年代から毎年のように作品を発表していた時代も次の「赤ひげ」で一旦終了。黒澤の苦悩の時代が始まることになります。これまで数々の傑作を作ってきた黒澤が、1963年にこの傑作をまた作れた事実が凄いのかもしれません。昔の巨匠は代表作が1作だけでない。小津、溝口、チャップリン、ヒッチコックみんなそうですよね。10点満点あげたい黒澤作品のうちの一本です。
仏向さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2008-05-18 15:42:22)
その他情報
作品のレビュー数 219件
作品の平均点 8.21点
作品の点数分布
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100.00%
210.46%
310.46%
441.83%
583.65%
6188.22%
72310.50%
85726.03%
95726.03%
105022.83%
作品の標準偏差 1.57
このレビューの偏差値 57.26
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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