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善き人のためのソナタ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 善き人のためのソナタ
製作国
上映時間138分
劇場公開日 2006-02-10
ジャンルドラマ,サスペンス
レビュー情報
《ネタバレ》 この映画の見所は2つ。ひとつは体制・主義に飲み込まれて悲劇的な結末を迎えざるを
得なかった舞台女優と、もうひとつは盗聴活動を通じてまたそこから流れる「ソナタ」を聴いて体制・主義でも変えることができない人間の良心に目覚めて行く大尉(主人公)の胸の内の動きと盗聴時の表情だと思う。二人ともあまりにも人間的でありすぎたのでしょう、それが故に東ドイツの社会主義・独裁主義体制に身分はもとより心や躰、さらには女優に至っては命までもてあそばれる結果となってしまった・・・
本編は舞台作家への盗聴作戦が完了するまでで終了かと思いましたが、その後の東ドイツ崩壊からラストシーンに至るまでを丁寧に描いているところが普通の映画と違う所で秀逸です。最後の主人公の姿と発した一言に目頭が熱くなり、またほっとしたりしました。ちなみに女優の恋人である舞台作家は、東ドイツの実情を西側に伝えたという点では役割は大きいのだけれど、女優が車の中で高級官僚に犯されたり、後日ホテルに呼び出されても悶々とするだけで、その優柔不断な様は、映画・ドラマとしては今ひとつ存在感に欠けてたなと思いました。
たくみさん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-15 17:26:15)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 122件
作品の平均点 7.73点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.35
このレビューの偏差値 51.49
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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