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《ネタバレ》 あまりにも有名で、原作を何度も読んでいるので、なぜ主人公や登場人物がそのような行動をするのか、心の中でどうつぶやいているのか、次はどうなるのかがわかっているため、まっさらな感覚できちんと受け止めることができず大変残念。原作を知らずに観たらどんな映画として受け止めることができたのでしょう。そんな自分ですが、それでもこの映画はもっと生々しく、陰鬱としたシーンがあるべきではと強く思います。何故なら太宰治の文学の根底にあるのは「苦悩」であり、主人公の苦悩と苦悩するが為の無垢さは、主人公の気持ちを勝手に踏みにじる周りの者の仕打ちや、人としての必然的なエゴをしっかり描くことにより鮮明になると思うからです。かなり欲張った意見かも知れないけれど。
【たくみ】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-10-24 21:57:09)
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