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江分利満氏の優雅な生活 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 江分利満氏の優雅な生活
製作国
上映時間102分
劇場公開日 1963-11-16
ジャンルドラマ,コメディ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
 主人公の奥さんに対する口調が高圧的で、そういえば自分の父も母に対してあのような口ぶりだったなと懐かしさを感じつつ観ていました。
 ほとんど小林桂樹のナレーションでとぎれる事なくエピソードが紹介され、クライマックスとか物語としての起承転結もほとんどなく話は進むので、観る者によっては、退屈な映画となるかも知れませんが、自分は、昔の映画はなぜかいつも襟を正して最後まで気を抜けず観てしまいます。
 前から何故だろうと思っていましたが、この映画を観てなんとなくその理由のようなものが分かりました。
 昔の映画からは、面白くても面白くなくても、おかしくても悲しくても「真面目さ、ひたむきさ」がひしひしと伝わってくるからです。だから実際はソファーに座ってリラクックスして観ているのだけれど、心の中で時には正座して手を膝の上に置いたりしてます。この映画の原作も含め山口瞳氏の小説は市井の人々に向けた暖かい視線をひしと感じるので、悲しいエピソードも庶民の切ない話として、素直にまたしんみりと受け止めることができますし、また小林桂樹が33歳くらいの役であっても「ちょっと辛いんじゃないの?」とつぶやきつつもそれがミスマッチだとは思えず、むしろミスマッチの小林桂樹が適役と感じました。それは奥さん役の新珠三千代さんも同様ですが・・・
たくみさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-05-31 22:46:41)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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615.56%
7527.78%
8422.22%
9316.67%
1015.56%
作品の標準偏差 1.91
このレビューの偏差値 50.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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