Menu
 > 作品
 > ク行
 > ぐるりのこと。
 > 枕流さんのレビュー
ぐるりのこと。 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ぐるりのこと。
製作国
上映時間140分
劇場公開日 2008-06-07
ジャンルドラマ,法廷もの
レビュー情報
《ネタバレ》 正直に申し上げると、あまりリリー・フランキーが好きではなくて、何故かと言うとあの自然体に不自然な印象を持っていたからだ。飄々としているぜ、超然としているぜ、と言っていないのに言ってる気がして、そこから引きずりおろしたかったのである。でも、この作品のリリー・フランキーは、すごく良かった。まさに自然体だった。こういうタイプ以外の役ができるのかは分からないけれど、少なくともこの作品にはぴったりだった。

法廷画家のカナオと小さな出版社で働く翔子の結婚生活が、その時代の大事件と被せて編年体で語られるという地味な作品だが、人の心の動きを丁寧に追うという意味では、とても優れた作品になっている。いい加減なカナオと几帳面な翔子の生活は、最初はコミカルに描かれるのだが、娘の死を境に翔子はうつ状態に陥る。そこの部分の描写がちょっと弱い(実際のうつ病はもっと本人も周りも大変)かな?と言う印象は受けたが、許容範囲には収まっていると思う。その後、翔子が回復していく過程の描き方も温かくて気分が良かった。

あとは、翔子の兄夫婦を演じている寺島進と安藤玉恵の演技は特に良かった。倍賞美津子とか他の脇役も味のある演技でストーリーを盛り上げていた。
枕流さん [DVD(邦画)] 8点(2010-01-24 21:43:07)
その他情報
作品のレビュー数 68件
作品の平均点 7.03点
作品の点数分布
000.00%
111.47%
222.94%
345.88%
411.47%
557.35%
6811.76%
71420.59%
81623.53%
91217.65%
1057.35%
作品の標準偏差 2.09
このレビューの偏差値 52.23
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ぐるりのこと。のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS