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《ネタバレ》 観終わった後、何だかすごく温かい気持ちになれた。この映画を面白いと感じられるかどうかは主人公のジュノに共感できるかどうかにかかっているのだが、かなりの変わり者である彼女を嫌味なく演じきり、この映画を大ヒットに持っていったエレン・ペイジには心からの拍手を送りたい。この「嫌味なく」という部分が大事で、これは脚本・演出のうまさでもあると思った。登場人物の性格や関係性なども、リアリティがあり、文句のつけようが無い。
ジュノが音楽少女なので、音楽の話がよく出てくるのだが、僕にも会話の内容がある程度理解できてよかったと思った。マークと喧嘩した時のジュノの台詞などはかなり笑えた。確かにソニックユースとか最早過去だよね。他に良かった点(少々不自然な点かもしれないが)は、両親とジュノの間に驚くほどの信頼関係が成り立っていること。10代の妊娠話には付き物の陳腐な親子喧嘩などが無いのは、観ていて心地よかった。僕もあんなお父さんになりたい。 最後に、何よりも、ジュノを理解できるくらいにまだ自分が若い!ということがうれしかった。身近にジュノみたいな女の子がいたら、好きになっちゃうだろうと思う。ズーンと心に響く映画というわけではないが、小品としては、最高級の出来! 【枕流】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-07-19 10:03:56)
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