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アメリカを売った男 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アメリカを売った男
製作国
上映時間110分
劇場公開日 2008-03-08
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,政治もの,実話もの,スパイもの
レビュー情報
《ネタバレ》 名優クリス・クーパーの老獪な演技とそれに立ち向かうライアン・フィリップの清新で時に荒々しい演技がぶつかり合い、何とも見ごたえのある作品に仕上がっている。優れたサスペンスであると同時に一種の人物ドラマとしても鑑賞に堪える。
この映画はハンセンという男を隅から隅まで描けているわけではない。しかし、(回りから見た)彼は過不足なく描けている。一つ一つのエピソードはどれも印象的だ。エリックと出会ってすぐに、「自分について5つのことを言え。うち1つは嘘を言え」と迫るシーンやエリックが彼の家庭を訪問するシーンは特に面白い。前者では彼の尊大さが剥き出しにされ、後者では彼の他人を欺く悦びが活写されている。彼は要するに全てを騙したかったのではないか。ひりつく勝負を求めていたのではないか。公園でのシーンも、彼は何発撃ったかを正確に把握し、そしてエリックに向かって引き金を引いた。優れた頭脳を持ちながら、エキセントリックであるがために組織で上を目指せなかった男がひねくれ果てた姿には一種の同情や哀しみさえ覚える。
爆発的な何かは感じられないが非常に完成度の作品だった。
枕流さん [DVD(字幕)] 9点(2009-04-18 00:51:44)
その他情報
作品のレビュー数 17件
作品の平均点 7.29点
作品の点数分布
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8635.29%
9211.76%
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作品の標準偏差 1.07
このレビューの偏差値 64.85
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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