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禁じられた遊び(1952) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 禁じられた遊び(1952)
製作国
上映時間86分
劇場公開日 1953-09-06
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 深くて非常に重い物語。この映画はよく反戦映画と言われますが、戦争は背景に過ぎません。主人公たちの「遊び」にリアリティを持たせるための「道具」に過ぎません。ルネ・クレマン監督の意図は何も知りませんが、私はそう感じました。
私は、この映画が描いているのは、宗教と子供の関係性だと思います。宗教の世界は、大人たちの世界です。もちろん、子供のミシェルもお祈りも告白もしますが、その精神は理解できておらず、習慣に過ぎません。しかし、大人の信者は教義を理解し、それを実践する(少なくともしようとする)義務があるのではないでしょうか?ミシェルの家族は敬虔なクリスチャンですが、その生活は(滑稽さというオブラートに包まれてはいますが)不貞・暴力・憎悪・暗愚・嘘などに満ちています。彼らは決して「悪い」人間ではありません。だからこそ、宗教上の「罪」を犯し続ける彼らの姿は余計に哀しく映ります。
つまり、宗教はこの映画の中の大人を全く救えてはいません。この映画は、そのような環境を物語の背景に置くことで、子供の持つ純粋さを効果的に描いています。子供は大人(宗教)に戦いを挑み、敗北します。だが、彼らの「貴さ」は宗教の「聖性」を遥かに凌駕して、より深く私たちの心に訴えかけます。
枕流さん [DVD(字幕)] 8点(2007-05-12 19:28:21)
その他情報
作品のレビュー数 129件
作品の平均点 7.76点
作品の点数分布
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210.78%
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421.55%
564.65%
62015.50%
72519.38%
82922.48%
91914.73%
102620.16%
作品の標準偏差 1.69
このレビューの偏差値 50.84
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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