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「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に続く、クローネンバーグ監督とヴィゴ・モーテンセンのコンビによる佳作。
イメージカラーを選ぶとすれば深紅。陰翳の濃い構図と重厚な雰囲気の中、ロシア・マフィアの物語がねっとりと語られる。アカデミー賞にノミネートされたヴィゴ・モーテンセンの演技はいつまでも観ていたいほど素晴らしく、スローテンポな進行や独特の「間」も苦にならなかった。マフィア映画には適度なエロティシズムがないと面白くないのだが、同性愛の微妙な香りをうまく活用した本作はそのポイントも外していない。 現代版「ゴッドファーザー」というと褒めすぎだが、100分の作品とは思えない深い味わいが印象的だった。映画館で観るべきだった。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-12 21:49:40)
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