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《ネタバレ》 尺が長い上に、最後まで何が言いたかったのかよく分からず、少し退屈な映画だった。ブラピとケイト・ブランシェット以外ではもたない映画だ。
最初から、おそらく「ベンジャミンが成長するにつれて若く(幼く)なっていくというのは一種の比喩に過ぎないのではないか」と想定していたが、そのように受け取ることもできるし、そうは受け取らないこともできる何ともあいまいなストーリー展開だった。そもそもその点に着目して観てしまった私の見方が良くなかった面もあるが、もうすこしこの設定を効果的に活かすことができたのではないか。ベンジャミンとデイジーの出会いやその後の展開は確かにロマンチックではあるが、ちょっと物足りない気もする。ベンジャミンの行方は杳として知れないほうが余韻が深い作品に仕上がったようにも思う。 主たるテーマは「人生に年齢など関係ない」ということなのだろうが、「段々と若返っていく」という特異な設定にせず、もっとシンプルに観客の心に訴えることも可能ではないか。確かに特殊効果やメーキャップは素晴らしいが、それはあくまでも手段であり、映画の「目的」ではありえないような気がする。まあ、こういう考え方自体、時代遅れなのかもしれないが。。。ともかく「フォレスト・ガンプ」をはじめとした、こういう大人のおとぎ話的作品には自分は向いていないようだ。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-05-22 20:08:39)
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