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プレシャス のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 プレシャス
製作国
上映時間109分
劇場公開日 2010-04-24
ジャンルドラマ,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 訴えたいことが定まっていないせいか、特に衝撃的な何かが起こるわけでもなく、ストーリーは淡々と進んでいくので、確かに退屈な部分はある。主人公のプレシャスと周囲の人間の関わりを描いているのだが、どうも脇役の性格描写が十分に行き届いていない印象を受けた。特に個性豊かなクラスメイトたちは、もっと前に出てきても良い。ミセス・ワイスやナース・ジョンの必要性もよく分かりにくい。
そんな中で、新人ガボレイ・シディベ(プレシャス)とモニーク(メアリー)の力演が目を惹いた。むっつりとした不機嫌そうな顔のプレシャスが、自分の妄想の中では表情豊かで魅力的な女性に見事に変貌しているのはシディベの演技力の確かさを証明している。更に素晴らしかったのはモニークで、この怪演は観ていて本当に怖ろしくなるほどだった。ラスト付近の告白シーンは人間の悲惨とエゴをこれでもかと見せ付けられるようで、何とも薄ら寒い気持ちにさせられた。アカデミー賞受賞も納得できる。
リアルに自分を見据えて、新しく歩き出すプレシャスのラストシーンは感動的。彼女が最後に鏡の中に見たのは本当の自分だったことが、彼女が一人の少女から女性になったことを象徴している。
枕流さん [映画館(字幕)] 6点(2010-06-27 17:34:47)
その他情報
作品のレビュー数 21件
作品の平均点 5.67点
作品の点数分布
014.76%
100.00%
214.76%
300.00%
429.52%
5314.29%
6838.10%
7314.29%
829.52%
914.76%
1000.00%
作品の標準偏差 1.96
このレビューの偏差値 50.87
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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