Menu
 > 作品
 > フ行
 > ファンタスティック Mr.FOX
 > 枕流さんのレビュー
ファンタスティック Mr.FOX のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ファンタスティック Mr.FOX
製作国米,英
上映時間87分
劇場公開日 2011-03-19
ジャンルコメディ,アドベンチャー,アニメ,動物もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 「チョコレート工場の秘密」も「マチルダはちいさな大天才」も子供の頃の愛読書だった。よい子の僕は嫌なガキが徹底的に痛めつけられるのが大好物の嫌なガキでもあった。とにかく馬鹿とデブには厳しいんだ、この人は。そこが最高なんだ。
「父さんギツネバンザイ」は生憎読んだことがないが、この映画がロアルド・ダール原作と知って鑑賞を即決めた。ティム・バートンの「チャーリーとチョコレート工場」は原作の毒が薄まっていた上に説教臭い親子愛物語まで付け加わってイマイチな出来だっただけに、本作には期待が膨らみっぱなしだった。
そして鑑賞。人形は可愛いし、動物のキャラクターも愛着が持てる奴らばかり。父さんギツネとアナグマ弁護士のライバル意識、アッシュとクリストファソンの対抗意識。そして彼らを優しく見守る母性に満ちた母さんギツネは理想のお母さんだ。いつの間にか、自分も父さん目線になってるのには自分で驚いた。年取ったなあ。そして、クソ農場主どもの憎たらしいこと!そうそう、これがヴァイオレントで意地悪な偏見に満ちたダールの魅力ってやつさ。
でも、正直言ってちょっと物足らなかったなあ。やっぱり人形アニメの限界なのかもしれん。動きがぎこち無いのは許せるとしても、やっぱり顔の表情が出しにくいというのは致命的な印象を持った。いや、このアナログ感(=オシャレ感)がたまらんのだよという意見にも十分共感したうえでのこの点数だ。ごめんよ。
ただし、その中で声優陣の奮闘は称えられて良い。母さんギツネ役のメリル・ストリープの年齢不詳妖艶ヴォイス、カイリー役のウォロダースキーの間抜けな鼻声。そして父さんギツネ役のジョージ・クルーニーの上質なコーヒーの味わいにも似た優しくて深みのある語り口。この声がこの映画をファンタスティックにしている!男の中の男、ファンタスティックMr.Fox!!
枕流さん [映画館(字幕)] 6点(2011-06-16 23:20:37)
その他情報
作品のレビュー数 16件
作品の平均点 6.19点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
316.25%
400.00%
5212.50%
6743.75%
7425.00%
8212.50%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.18
このレビューの偏差値 48.66
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ファンタスティック Mr.FOXのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS